親とこどものクリニックohana 小児科

お知らせ

2024.04.12 お知らせ

【ワクチンの接種方法について】

ワクチンの接種方法ですが、日本ではほとんどのワクチンが皮下注射となっています。しかし日本以外の多くの国は同じワクチンでも筋肉注射で行なっています。日本も過去はそうしていましたが、1970年代に抗生剤や解熱薬も大体の筋肉に注射する治療が普通に行われ、大腿の前面に注射をしたことにより筋肉に障害を起こす「大腿四頭筋拘縮症」が増加してしまいました。そのためそれ以降予防接種は大腿を避けて、また筋肉注射も避け、上腕の皮下注射となりました。但しこの障害は接種した部位や薬液量などに問題があったために起こったもので、ワクチン程の量を規定の部位に打てば全く問題ありません。現状では新型コロナのワクチンは赤ちゃんも大人も筋肉注射で行なっております。また早生まれの子などが打つRSウイルスのワクチンはRSウイルスの流行期の間は毎月大腿に接種しています。


この4月から開始となった五種混合ワクチン、15価肺炎球菌ワクチンはともに接種方法が「筋肉注射もしくは皮下注射」となっており、筋肉注射が正式に認められています。不活化ワクチンは皮下注射より筋肉注射の方が免疫がつきやすく、発熱や接種部位の腫れの副反応も少ないといわれています。当院でも筋肉注射の接種方法を取り入れていきたいと思います。生後1歳未満の筋肉注射は大腿になります。足は痛そうでかわいそうとうイメージがあるかもしれませんが、実際にそういうことはありませんのでご安心ください。

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