親とこどものクリニックohana 小児科

親とこどもの健康相談室

離乳食をあまり食べてくれません。どうしたらいいですか?

補完食(ほかんしょく)という言葉を聞いたことがある方もいるでしょうか。WHO(世界保健機関)は赤ちゃんの食事を離乳食(いわゆる乳離れするための食事)ではなく、生後6ヶ月頃から母乳だけでは足りなくなる栄養素を補うという意味で補完食と呼んでいます。内容も従来とは異なり、日本ではお粥や野菜のすりつぶしたものから開始するというのが慣例として行われていますが、それでは不足する栄養を補うことができていないことがわかってきました。赤ちゃんが成長するためにどのような栄養がどれくらい必要なのかを計算し、そのためにはどのような食材を摂ったらいいのかを考えたのが補完食です。インターネットで『WHO 補完食』と検索するとWHOが提供する冊子が無料で閲覧することができます。この通りにしないといけない訳ではありませんが「離乳食はお粥から」という決まりはなく、ある程度自由に食べてもいいということを理解していただいてタンパク質や脂質も早期から一緒に食べてもらえたらいいかと思います。あまりこだわり過ぎずお子さんとの食事の時間を楽しく過ごして欲しいと思います。

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