親とこどものクリニックohana 小児科

親とこどもの健康相談室

妊娠中に風しんにかかると赤ちゃんに影響が出ると聞きました。予防するためにどのようなことに気をつけたらいいですか?【ワクチン】

『先天性風しん症候群』という病気をご存知ですか?妊娠中に風しんにかかってしまうことでお腹の赤ちゃんにも感染してしまい、様々な病気を引き起こします。予防接種が定期化されて風しんは昔に比べてあまり耳にしなくなりました。しかしなくなったわけではなく、平成24年には一万人を超える大流行がありました。45人の赤ちゃんが先天性風しん症候群にかかり、その中には合併症のために命を落とした赤ちゃんもいます。妊婦への主な感染源はパートナーです。現在の成人男性は定期接種になる前の年代であり抗体保有率が低く風しんにかかりやすい状態です。しかも健常人はあまり症状がでない場合もあるため、知らぬ間に妊婦にうつしてしまうのです。

妊娠中はワクチンの接種ができないため、抗体価が低い場合はご主人が是非打ってください。第二子をお考えのお母さんも妊娠前に必ず接種してください。またこれから子供を持つ予定の家族や友人がいればワクチンの接種を勧めてあげてください。ワクチンはかかりつけの医院で接種することが可能です。市町村により無料の抗体検査や助成制度もありますので一度ご確認ください。

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